最近耳を塞がずに音楽が聴ける骨伝導イヤホンが注目されている。
骨伝導イヤホンを探していると真っ先に見つかるのがShokzというブランド。
Shokzの骨伝導イヤホンにはスタンダードモデルのOpenRun(オープンラン)とハイエンドモデルのOpenRun Pro(オープンランプロ)があるけど、見た目がほとんど一緒で一見何の違いがあるのか分かりにくい。
そこでこの記事ではOpenRunとOpenRun Proの違いと同じ点を徹底解説していく。
単なるスペックの比較だけでなく、実際に両方使ってみて分かったことをもとに解説するからどちらを購入しようか迷っている人はぜひ最後まで読んでほしい。
私の個人的な結論としてはスタンダードモデルのOpenRunで十分だと思う。
筆者について
読んでいただきありがとうございます!ガジェラッシュ管理人のテイクと言います。
骨伝導イヤホンを愛用しており、10種類以上の骨伝導イヤホンを所持しています。
また、骨伝導イヤホンに関する記事を20記事以上書いており、日本一骨伝導イヤホンに詳しいサイトを自負しています。
OpenRunとOpenRun Proについて
まず簡単にOpenRunとOpenRun Proの概要を解説する。
OpenRunはShokzのスタンダードモデル
OpenRunは2022年3月1日に発売されたShokzのスタンダードモデル骨伝導イヤホン。
過去モデルのAeropex(エアロぺクス)に急速充電機能を搭載したもがOpenRunにあたる。
これにより10分の急速充電で最大1.5時間のリスニングが可能になり、急いでいるときでもすぐに充電して使用できるように改良された。
OpenRun ProはShokzのハイエンドモデル
OpenRun Proは2022年3月1日にOpenRunと同時発売されたShokzのハイエンドモデル骨伝導イヤホン。
OpenRun Proが正式に発売される前に実施されたクラウドファンディングでは、1億9千万円集めるという驚異の結果を残した伝説の骨伝導イヤホンになっている。
スタンダードモデルのOpenRunよりもさらに速い急速充電とさらに長いバッテリー駆動時間を誇り、第9世代骨伝導技術を採用しており低音に強いのが特徴。
OpenRunとOpenRun Proの違い・同じ点
OpenRunとOpenRun Proのスペック上の違いを表にまとめている。
モデル | OpenRun スタンダードモデル | OpenRun Pro ハイエンドモデル |
---|---|---|
発売日 | 2022年3月1日 | 2022年3月1日 |
定価 | 17,880円 | 23,880円 |
骨伝導技術 | 第8世代 | 第9世代 |
ミニサイズ | あり | あり |
カラー | ブラック グレー ブルー レッド | ブラック ブルー ベージュ ピンク |
バッテリー 駆動時間 | 8時間 | 10時間 |
バッテリー 待機時間 | 最大10日 | 最大10日 |
電池容量 | 160mAh | 140mAh |
急速充電対応 | 10分間の充電で1.5時間使用可能 | 5分間の充電で1.5時間使用可能 |
充電時間 | 1.5時間 | 1時間 |
充電ポート | 磁気誘導 | 磁気誘導 |
最大充電電圧 | 5.0V±5% | 5.0V±5% |
Bluetooth バージョン | 5.1 | 5.1 |
無線通信距離 | 10m | 10m |
対応プロファイル | A2DP,AVRCP,HSP,HFP | A2DP,AVRCP,HSP,HFP |
マルチペアリング | 可能 | 可能 |
互換コーデック | SBC | SBC |
防水・防塵 | IP67 | IP55 |
素材 | フルチタン | フルチタン |
コマンドコントロール | 多機能ボタン ボリュームボタン | 多機能ボタン ボリュームボタン |
重量 | 26g | 29g |
水分検出器 | 搭載 | 搭載 |
周波数帯域 | 20Hz~20kHz | 20Hz~20kHz |
EQ機能 | スタンダードモード ボーカルモード | スタンダードモード ボーカルモード |
感度 | 105±3dB | 105±3dB |
マイクタイプ | デュアルノイズキャンセリングマイク | デュアルノイズキャンセリングマイク |
マイク感度 | -38dB±3dB | -38dB±3dB |
次からはスペックをもとに実際に使ってみて分かったことを解説していく。
【デザインを比較】ほとんど同じ
OpenRunとOpenRun Proはパッと見ただけではほとんど区別できない。
サイズと表面のシリコンラバーの質感まで同じ。
じっくり見ると先端の振動子の形状が異ななることが分かる。
OpenRun Proの方が振動子が大きくなっており、おそらく振動子内に低音増強ユニットが入っているためだと思う。(重さもOpenRun Proの方が3g重い)
またOpenRun Proは振動子の側面と底面にメッシュ部があるんだけど、OpenRunの振動子は全面覆われてる。(OpenRun Proはメッシュ部があるおかげで低音が聞こえやすくなっている一方でOpenRunより防塵防水性が落ちている。)
細かい違いはいくつかあるんだけど、全体的なデザインはほとんど同じ。
【カラーバリエーションを比較】OpenRun Proはパステル基調
OpenRun Proのカラーバリエーションはブラック、ブルー、ベージュ、ピンクの4種類。
OpenRun ProはOpenRunと比べて、全体的にパステル基調になっている。
例えば、OpenRunのブルーは深い青色、OpenRun Proのブルーは水色に近い。
OpenRun Pro | OpenRun |
---|---|
ブラック | ブラック |
ブルー | ブルー |
ベージュ | グレー |
ピンク | レッド |
【ミニサイズの有無】どちらも対応
OpenRun、OpenRun Proともにミニサイズがある。
通常サイズだと大きすぎて頭にフィットしないという人でも、ネックバンドが短いミニサイズを使うことで「安定・快適」に使うことができる。
通常サイズとミニサイズのどちらが自分に適しているか調べる方法を以下の記事で解説しているから参考に。
【音質を比較】OpenRun Proの方が低音が強い
OpenRunとOpenRun Proの最大の違いは音質。
特に低音の強化が半端ない。
OpenRunは第8世代と呼ばれる骨伝導技術が採用されている一方、OpenRun Proは第9世代の骨伝導技術を採用しており1世代進化している。
第9世代では2つのCoreCushion(低音増強ユニット)をトランスデューサを内部に配置することで、第8世代と同様のクリアな中高音域再生とともに深みのある低音を実現。
実際にOpenRunとOpenRun Proを聞き比べてみると、OpenRun Proの方がバスドラムやベースの音がより響き、音に奥行が生まれているのが分かる。
ロックやEDMなど音がガンガンなるタイプの音楽はかなり迫力を感じた。
ランニングやトレーニング中に音楽を聞く人も多いと思うから、「好きな音楽を良い音で聴く」だけでもモチベーションアップすること間違いない。
これこそがOpenRun Proの価値だと思う。
SHOKZアプリを使えばイコライザーも自由に変更できる。
【充電速度を比較】OpenRun Proはより速い急速充電
OpenRunも急速充電に対応しているけど、OpenRun Proはさらに速く充電でる。
モデル | OpenRun スタンダードモデル | OpenRun Pro ハイエンドモデル |
---|---|---|
急速充電 | 10分間の充電で1.5時間使用可能 | 5分間の充電で1.5時間使用可能 |
充電時間 | 1.5時間 | 1時間 |
「ランニングに出かけようと思ったら充電がない!」ということになっても、5分充電するだけで1.5時間使えるので使い勝手が非常にいい。
ただOpenRunの「10分間の充電で1.5時間使用可能」もかなり速いから、数字のインパクトほど大差はないように感じる。
【防塵・防水性を比較】OpenRunの方がほこりと水に強い
OpenRun Proの方がOpenRunよりも高性能モデルだけど、防塵・防水性能に関してはOpenRunの方が上。
モデル | OpenRun スタンダードモデル | OpenRun Pro ハイエンドモデル |
---|---|---|
防塵・防水等級 | IP67 | IP55 |
防塵性 | 完全な防塵構造 | 粉塵からの保護 |
防水性 | 既定の圧力、時間で水中に没しても水が浸入しない | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
OpenRunの方が防塵・防水性能が高い理由は振動子にある。
OpenRun Proは(おそらく音質を高めるために)振動子の側面と底面がメッシュになっている。
一方OpenRunの振動子は全面覆われており、粉塵や水が内部に入り込むような隙間がありません。
これによりOpenRunの方が高い防塵・防水性を実現していると思われる。
実際にOpenRunをお風呂で使用してみましたが、壊れる気配はなかった。(水泳には使えない)
【マルチポイント接続を比較】どちらも対応
マルチポイント接続とは2台のデバイスに同時にBluetooth接続できる便利な機能。
OpenRunとOpenRun Proはともにマルチポイント接続に対応している。
【ケースを比較】OpenRun Proはシェルケース
OpenRun Proにはシェルケースが、OpenRunには巾着袋が付いてくる。
OpenRun Proのシェルケースには、ぴったりイヤホンがおさまる。
ケースが固いからカバンの中に入れても安心。
一方、OpenRunのケースは普通の袋なので、カバンの中に入れるとつぶれないか心配。
amazonでOpenRunが入るシェルケースが安く手に入るから、心配ならケースを別途用意するのもあり。
【価格を比較】OpenRun Proが6,000円高い
OpenRunが17,880円に対して、OpenRun Proは23,880円で6,000円も高い。
他社の骨伝導イヤホンも15,000円~18,000円のものが多い、OpenRun Proの23,880円はまさにハイエンド。
OpenRunにするかOpenRun Proにするかは音質にどれくらいこだわるか次第だと思う。
OpenRunよりさらに低価格なOpenMoveというモデルもある。価格を抑えたい人はOpenMoveも検討の余地あり。
また以下の記事でshokzの最新セール情報をまとめている。セールを利用すれば最大30%オフで新品のShokzイヤホンを入手できる。
OpenRun Pro 2発売!
2025年9月にOpenRun Proの新モデルとなるOpenRun Pro 2が発売された。
OpenRun Proは骨伝導イヤホンだったけど、OpenRun Pro 2は骨伝導と空気伝導のハイブリッドになっていて音質がさらにパワーアップした。
今から買うならOpenRun Pro 2がおすすめ。
OpenRun Pro 2についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
【結論】OpenRunでOK
個人的な結論としてはOpenRunで十分だと思う。
理由は低音の強化と充電速度の高速化は多くの人にとって決定的に重要な機能ではないから。
OpenRunも低音はしっかり出るし、充電速度も不満に思うほど遅いわけでもない。OpenRunの時点で十分満足できる骨伝導イヤホンに仕上がっている。
もしOpenRunとOpenRun Proで迷っているならOpenRunをおすすめする。
ただし予算に余裕があって少しでも音質にこだわりたい場合はOpenRun Pro。
骨伝導イヤホンをもっと比較したい場合は、おすすめの骨伝導イヤホンを参考にしてほしい。
さらに骨伝導イヤホン以外にもおすすめのオープンイヤーイヤホンも解説しているから要チェック。
では、バイぜ。