- 耳を塞がないイヤホンを探している
- 骨伝導イヤホンを選ぶポイントは?
- おすすめな骨伝導イヤホンはどれ?
音楽を聴いたり、オンライン会議をしたり、日常の中でイヤホンを使うことは当たり前になってきました。
かくいう私もAirpods愛用者ですが、私にとっては大きなデメリットがあります。
それが、長時間イヤホンを使っていると耳が痛くなるということ。
そんな悩みがある中で、出会ったのがshokzのOpenRun Pro。

骨伝導イヤホンはを塞がないのでそもそも耳が痛くなることはありません。
耳を塞がないのに頭に鳴り響くように音楽が聴こえるから不思議。
正直なところ骨伝導イヤホンは音質に期待していなかったのですが、OpenRun Proを最初に聴いたときの感想は「え?こんなに音質いいの!?」でした。
そこでこの記事では、骨伝導イヤホンについて説明した後、おすすめの骨伝導イヤホンを紹介します。
この記事を読めば、どの骨伝導イヤホンを買うべきか分かります。
骨伝導イヤホンの仕組み
「骨伝導イヤホン」とは、文字通り骨を伝わって音が届くイヤホンのことです。
そもそも音とは空気中を伝わる波のこと。
その波が鼓膜を振動させ、耳のさらに奥にあるうずまき菅と呼ばれる器官に届くことで、私たちは音を音として認識します。
逆に言うと、うずまき菅に振動が届きさえすれば鼓膜を震わせる必要はないということです。
骨伝導イヤホンは鼓膜ではなく、耳周辺の骨を振動させることで直接うずまき菅に音を届けているイヤホンと言えます。
動画や録音などで自分の声を聞くと、自分が普段聞いている自分の声とは違った声で聞こえます。
え?自分ってこんな声なの!?と思った経験はあるのではないでしょうか。
これ。実は骨伝導が関係しています。
録音した自分の声は「空気を振動させて伝わる音」ですが、自分が聞く自分の声は「空気を振動させて伝わる音+頭蓋骨を振動させて伝わる音」なのです。
あなたが話す度に、骨伝導を体験していたというわけですね。
骨伝導イヤホンが注目されている理由
最近、家電量販店に行くと骨伝導イヤホンが目立ったところに置かれていることが増えてきたように感じます。

オーディオテクニカやaviotといったワイヤレスイヤホンを販売している国内企業も相次いで骨伝導市場に参戦してきたのが2022年。
昨今骨伝導イヤホンがこんなにも注目されている理由は
急激に普及したワイヤレスイヤホン市場へのアンチテーゼ
だと私は考えています。
現在ワイヤレスイヤホンは1,000円台の低価格帯から30,000円を超えるハイエンドまで大量の種類が存在します。
軽くて邪魔にならないワイヤレスイヤホンは日常的にイヤホンを使うことを可能にし、生活の一部になっていると言っても過言ではないかもしれません。
ですがイヤホンが生活の一部になったことで生じる問題があります。
それがイヤホン疲れ。
イヤホンは密閉性を高めるために少なからず耳の穴を圧迫するので長時間使用していると耳の穴が痛くなりやすいです。
また、自然の音をシャットアウトして音楽を聴くという行為は体にとって自然な状態ではなく、少しずつストレスがかかっています。
こういった背景があるので「ワイヤレスイヤホンの手軽さを維持しつつ、疲れにくいイヤホン」という潜在需要が高まっていったのだと考えています。
そして、そのような需要を満たす現在の最適解が「骨伝導イヤホン」なのです。
骨伝導イヤホンは戦国時代に突入
2022年度は骨伝導イヤホンにとって戦国時代の幕開けという年。
長らく骨伝導イヤホンはshokz一強でした。
BCNランキングによると、2021年10月時点で、国内の骨伝導イヤホンシェアはshokzが81.5%とダントツ。
2022年6月にはOpenRun Proというハイエンドモデルを出しましたが、そんなshokzに対抗すべく、オーディオテクニカやaviotといった日本メーカーが立て続けに骨伝導イヤホンを発売しました。
さらに骨伝導ではないですが、似たような製品でSONYがFloat Runをリリースしたのが2023年2月。
この製品はshokzを明らかに意識していておもしろいです。ホームページには「耳の周りの骨が振動しない」と強調して書かれており、骨伝導のshokz VS 骨伝導じゃないSONYの構図になっています。
また、shokzはマラソンの大迫 傑選手をイメージキャラクターとして採用しているのに対し、SONYは短距離の桐生 祥秀選手がイメージキャラクターです。
今後はshokz一強時代が終わり、様々な類似製品が出てくると予想しています。
【比較表】骨伝導イヤホンおすすめ6選
それでは、骨伝導イヤホンの中から価格帯順に6種類紹介します。
それぞれの機能は下の表で比較しているので参考にしてください。
製品 | OpenRun Pro![]() | OpenRun![]() | ATH-CC500BT![]() | WB-P1![]() | OpenMove![]() | HS2![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | shokz | shokz | audio-technica | aviot | shokz | Erssimo |
発売日 | 2022年6月 | 2022年3月 | 2022年10月 | 2023年1月 | 2020年9月 | 2022年9月 |
定価 | 23,880円 | 17,880円 | 17,600円 | 15,950円 | 11,880円 | 3,000円~5,000円 |
バッテリー駆動時間 | 10時間 | 8時間 | 20時間 | 12時間 | 6時間 | ? |
充電時間 | 1時間 | 1.5時間 | 2時間 | 1.5時間 | 2時間 | ? |
バッテリー容量 | 140mAh | 160mAh | ? | 145mAh | 135mAh | ? |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 | 5.1 | 5.2 | 5.1 | 5.0 |
防塵・防水 | IP55 | IP67 | IPX4 | IP67 | IP55 | IP55 |
重量 | 29g | 26g | 35g | 29g | 29g | 29g |
【shokz】OpenRun Pro
おすすめポイント:shokzが誇るハイエンドモデル

OpenRun Proはshokzの最新かつ最高峰のモデル。
カラーバリエーションはブラック、ブルー、ベージュ、ピンクの4種類。
カラー | OpenRun Pro |
---|---|
ブラック | ![]() |
ブルー | ![]() |
ベージュ | ![]() |
ピンク | ![]() |
スタンダードモデルのOpenRunと比較してバッテリー持続時間が10時間に伸び、フル充電までの時間も1時間に短縮されています。
最も大きな違いは低音の強化。
電気を音に変えるトランスデューサ内部に2つの低音増強ユニットを配置することで、深みのある低音を実現しています。
実際にOpenRunとOpenRun Proを聴き比べてみると、OpenRun Proの方がバスドラムやベースの音がより響くので音に奥行が生まれているのが分かります。

OpenRun Proは「耳を塞がずに音質にもこだわる人」におすすめです。
【shokz】OpenRun
おすすめポイント:迷ったらコレ!shokzの万能モデル

OpenRunはshokzのスタンダードモデル。
カラーバリエーションはブラック、グレー、ブルー、レッドの4種類。
カラー | OpenRun |
---|---|
ブラック | ![]() |
グレー | ![]() |
ブルー | ![]() |
レッド | ![]() |
防塵・防水規格はIP67あり、OpenRun Proより上です。
IP67あれば大雨でも問題なく、お風呂でも使えます。
価格はOpenRun Proと比較して5,000円も安く、低音にこだわらないのであればOpenRunで十分。
低音以外の中音~高音にかけてはOpenRun Proとほとんど同じです。

コスパ最高なので骨伝導イヤホンを考えているなら第一候補だと思います。
【audio-technica】ATH-CC500BT
おすすめポイント:骨伝導を超える軟骨伝導イヤホン

ATH-CC500BTは日本企業audio-technicaが開発した新しい技術「軟骨伝導」を搭載したイヤホン。

骨伝導は骨から直接うずまき菅に耳が伝わりますが、軟骨伝導は耳回りの軟骨を振動させ、それが鼓膜を振動させることでうずまき菅に音を届けます。
軟骨伝導は通常の骨伝導イヤホンと同様に耳を塞がないメリットを享受しつつ、骨伝導イヤホンと比べて頭部への圧迫感を抑えることができます。
その分ホールド感がないとも言えるので、運動用ではなく在宅勤務や自宅でのながら聴き用途が向いています。
種類 | 軟骨伝導 | 骨伝導 |
---|---|---|
メリット | ・耳を塞がない快適さ ・頭部への圧迫感が小さい | ・耳を塞がない快適さ |
デメリット | ・動くとズレやすい | ・動いてもズレにくい |
ATH-CC500BTは「自宅で長時間イヤホンを使用する人」におすすめです。
【aviot】WB-P1
おすすめポイント:日本のオーディオブランドにより作り込まれた音質

WB-P1は日本のオーディオブランドaviotが開発した骨伝導イヤホン。
aviotの主力製品はワイヤレスイヤホンですが、日本人に合った音を形状を追及していることが特徴。
WB-P1も例に漏れず、「日本語を聞きなれた人々が最も心地よく感じるサウンド」を目指して作られています。
また、耳全体を包み込むような「モダンフィットデザイン」を採用しており、激しい動きをしてもズレにくく、長時間使用しても疲れにくい安定したフィット感を実現しています。
【shokz】OpenMove
おすすめポイント:shokzの最安エントリーモデル

OpenMoveは骨伝導イヤホン最大手shokzの一番安いモデル。
性能は上位機種のOpenRunと比べて劣りますが、最低限の性能が備わっています。
できるだけ安い骨伝導イヤホンが欲しいけど、
- amazonで売られているよく分からないメーカーの骨伝導イヤホンを買うのがためらわれる
- 信頼あるブランドshokzの骨伝導イヤホンにしたい
という人におススメです。
【Erssimo】HS2
おすすめポイント:とにかく安くて最低限の性能

Erssimo HS2はamazonで販売されている激安骨伝導イヤホン。
インターネットで調べても情報がなく、どこの国のどんな会社が作っているか不明。(このような場合は大抵中国製品ですね)
定価は不明ですがだいたい3,000円~5,000円程度で販売されています。
この価格帯では音質も比較的良く、最低限の性能が備わっています。
「お金はかけたくないけど骨伝導イヤホンを探している人」におすすめです。
おすすめの骨伝導イヤホンまとめ
本記事は「【2023年最新版】骨伝導イヤホンおすすめ6選」について書きました。
2022年度は様々なメーカーから骨伝導イヤホンがリリースされましたが、現状はまだshokz一強かなといったところ。
今後も骨伝導イヤホンか目が離せません!
製品 | OpenRun Pro![]() | OpenRun![]() | ATH-CC500BT![]() | WB-P1![]() | OpenMove![]() | HS2![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | shokz | shokz | audio-technica | aviot | shokz | Erssimo |
発売日 | 2022年6月 | 2022年3月 | 2022年10月 | 2023年1月 | 2020年9月 | 2022年9月 |
定価 | 23,880円 | 17,880円 | 17,600円 | 15,950円 | 11,880円 | 3,000円~5,000円 |
バッテリー駆動時間 | 10時間 | 8時間 | 20時間 | 12時間 | 6時間 | ? |
充電時間 | 1時間 | 1.5時間 | 2時間 | 1.5時間 | 2時間 | ? |
バッテリー容量 | 140mAh | 160mAh | ? | 145mAh | 135mAh | ? |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 | 5.1 | 5.2 | 5.1 | 5.0 |
防塵・防水 | IP55 | IP67 | IPX4 | IP67 | IP55 | IP55 |
重量 | 29g | 26g | 35g | 29g | 29g | 29g |