最近流行りの骨伝導イヤホン。
骨伝導イヤホンと言えば、Shokz(ショックス)というブランドが有名だけど、機種ごとの違いが分かりにくい。
そこでこの記事ではShokzのエントリーモデルOpenMoveとスタンダードモデルOpenRunの違いを徹底解説する。
SHOKZってどんなブランド?
Shokz(ショックス)はオープンイヤーイヤホンのパイオニア。
スマホ界のApple、電気自動車界のTesla、オープンイヤーイヤホン界のShokzと言っても過言じゃない。
Shokzの正規販売代理店フォーカルポイントのホームページを確認すると以下の記述がある。
Shokz(ショックス、旧AfterShokz)は、2011年10月に米国で誕生。特許を取得した骨伝導技術を取り入れたヘッドホンで「すべての人が使える」をテーマに、快適なオーディオライフを創る製品を目指しています。
フォーカルポイント
一応アメリカ企業になってるけど、大本は中国深圳にある「韶音科技有限公司」という会社。
OpenMoveとOpenRunについて
まず簡単にOpenMoveとOpenRunについて説明しよう。
エントリーモデル:OpenMove
OpenMoveは2020年9月18日に発売されたShokzのエントリーモデル骨伝導イヤホン。
価格は11,800円でShokzの骨伝導イヤホンでは最安。
OpenRunといった上位モデルと比べると音質が落ちるけど、同価格帯の他の骨伝導イヤホンよりは音質がいい。
スタンダードモデル:OpenRun
OpenRunは2022年3月1日に発売されたSHOKZのスタンダードモデル骨伝導イヤホン。
過去モデルのAeropexに急速充電機能を搭載したものがOpenRunにあたる。
OpenMoveと比べると、音質向上、急速充電対応、防塵・防水性アップなど大幅に性能がアップしている。
ちなみにOpenRunの上にハイエンドモデルのOpenRun Proという骨伝導イヤホンもある。
OpenRun ProはOpenRunより低音が強化され、迫力ある音楽を楽しむことができる。
イヤホン | OpenRun Pro | OpenRun | OpenMove |
---|---|---|---|
価格 | 23,880円 | 17,880円 | 11,880円 |
骨伝導技術 | 第9世代 (TurboPitch) | 第8世代 (PremiumPitch 2.0+) | 第7世代 |
特徴 | 低音強化 | クリアな音質 振動軽減 音量アップ | 防水性アップ 音漏れ軽減 |
OpenMoveとOpenRunの違い・同じ点
OpenMoveとOpenRunの違い・同じ点をまとめたのが以下の表。
イヤホン | OpenMove エントリーモデル | OpenRun スタンダードモデル |
---|---|---|
発売日 | 2020/9/18 | 2022/3/1 |
価格(税込) | 11,880円 | 17,880円 |
カラー | グレー ブルー ホワイト ピンク | ブラック グレー ブルー レッド |
ミニサイズ | なし | あり |
デザイン | ネックバンド | ネックバンド |
重さ | 29g | 26g |
手触り | プラスチック | シリコン |
骨伝導技術 | 第7世代 | 第8世代 (PremiumPitch 2.0+) |
音質 | 良い | OpenMoveよりクリアー |
音漏れ | 小さい | 小さい |
急速充電 | 非対応 | 10分の充電で1.5時間使用可能 |
充電ポート | USB-C | 磁気誘導 |
バッテリー 駆動時間 | 6時間 | 8時間 |
防塵・防水性 | IP55 | IP67 |
マルチポイント | 対応 | 対応 |
アプリ | 非対応 | 非対応 |
ケース | 巾着袋 | 巾着袋 |
カラー|4色ずつ
OpenMoveはグレー、ブルー、ピンク、ホワイトの4色展開、OpenRunはブラック、グレー、ブルー、レッドの4色展開となっている。
OpenMoveのグレーとブルーは、ブラックをベースにネックバンドの色がそれぞれ違う。ピンクとホワイトはホワイトをベースにネックバンドの色がそれぞれ違う。
一方OpenRunははイヤホン全体の色がそれぞれ違う仕様になっている。
ミニサイズ|OpenMoveにはない
OpenRunのブラックとブルーには、ネックバンドが短いミニサイズが容易されているから、頭の小さい人や子どもでもフィットしやすい。
一方でOpenMoveにはミニサイズはない。
デザイン|OpenRunの方が運動に適した形状
耳掛け部の形状を比較するとOpenMove(写真左)はへの字型、OpenRun(写真右)は逆Uの字型になっている。
これによって、OpenRunの方が耳に引っ掛かりやすくなりズレにくい。
実際に装着してみると、OpenRunは耳にしっかりとフィットしているような感覚ですが、OpenMoveは耳の上に乗っているよう感覚。
ランニングとか運動で使うならOpenRunの方が適している。普段使いする分にはOpenMoveでもまったく問題ない。
重さ|ほとんど同じ
OpenMoveの重さは29g。
OpenRunの重さが26gだから3g重いわけだけど、正直違いは分からん。
手触り|Openmoveはプラスチック、OpenRunは全体シリコン
OpenMoveの振動子とコア部分はプラスチックだから固くてつるつるした手触りになっていて、ネックバンド部分だけシリコンで覆われている構造。
OpenRunは全体がシリコンで覆われており、汗によるべたつきや肌への不快感も少ない。
音質|いい方
さすがはSHOKZの骨伝導イヤホン。
OpenMoveはエントリーモデルだけど骨伝導イヤホンの中では音質がいい。
へたに5,000円以下の骨伝導イヤホンを買うくらいなら、もう少し投資してOpenMoveを買った方が満足度は高い。
OpenRunと比べるとクリアーさは落ちる。
音漏れ|音漏れはするが許容範囲
オープンイヤー型のイヤホンである以上音漏れは付き物。
骨伝導イヤホンはまったく音漏れしないと思っている人も多いけど実際は多少音漏れする。
骨を振動させると同時に空気も振動させてしまうからね。
OpenMoveも多少音漏れはするけど許容範囲かなという印象。
急速充電|OpenMoveは非対応
OpenMoveは急速充電に対応していない。2時間で満充電になる仕様。
一方OpenRunは急速充電に対応しており、10分の充電で1.5時間使用可能。満充電までも1.5時間で到達する。
充電ポート|OpenMoveはUSB-C
OpenMoveの充電ポートはUSB-Cになっている。
一方OpenRunは磁気誘導という方式を採用しており、専用の充電ケーブルが必要となる。
余計なケーブルが増えないという点でUSB-Cの方が優秀。
バッテリー駆動時間|6時間
OpenMoveのバッテリー駆動時間は6時間。OpenRunは8時間。
搭載されている電池容量を見るとOpenMoveが135mAhでOpenRunが160mAhだから、単純に電池が小さい。
防塵・防水性|OpenRunの方がほこりと水に強い
防塵・防水規格はOpenMoveがIP55、OpenRunがIP67。
IP55 (OpenMove) | IP67 (OpenRun) | |
---|---|---|
防塵 | 粉塵からの保護 | 完全な防塵 |
防水 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない | 水面下・15cm~1m、30分間水中に没しても水が浸入しない |
OpenMoveのIP55でも防塵・防水性はかなり高いんだけど、OpenRunのIP67が強すぎる。
IP67あればお風呂で使うこともできる。
マルチポイント|対応
OpenMoveもOpenRunもマルチポイントに対応している。
アプリ|非対応
SHOKZには専用アプリがあるんだけど、まさかの全機種対応ではない。
SHOKZ アプリ | 対応 | 非対応 |
---|---|---|
機種 | OpenRun Pro OpenSwim Pro OpenFit OpenFit Air | OpenRun OpenMove OpenComm2 |
ケース|巾着袋
かばんの中に入れるとつぶれないか心配だから、シェルケースがあると便利。
OpenMoveのスペック
OpenMoveの詳細なスペックは以下の通り。
製品 | OpenMove エントリーモデル | OpenRun スタンダードモデル |
---|---|---|
発売日 | 2020/9/18 | 2022/3/1 |
定価 | 11,880円 | 17,880円 |
骨伝導技術 | 第7世代 | 第8世代 |
ミニサイズ | なし | あり |
カラー | グレー ブルー ホワイト ピンク | ブラック グレー ブルー レッド |
バッテリー 駆動時間 | 6時間 | 8時間 |
バッテリー 待機時間 | 最大10日 | 最大10日 |
電池容量 | 135mAh | 160mAh |
急速充電対応 | 未対応 | 10分間の充電で1.5時間使用可能 |
充電時間 | 2時間 | 1.5時間 |
充電ポート | USBタイプC | 磁気誘導 |
最大充電電圧 | 5.25V | 5.0V±5% |
Bluetooth バージョン | 5.1 | 5.1 |
Bluetooth アダプター | 非対応 | 非対応 |
無線通信距離 | 10m | 10m |
対応プロファイル | A2DP, VRCP HSP HFP | A2DP AVRCP HSP HFP |
マルチペアリング | 可能 | 可能 |
互換コーデック | SBC | SBC |
防水・防塵 | IP55 | IP67 |
素材 | フルチタン | フルチタン |
コマンドコントロール | 多機能ボタン ボリュームボタン | 多機能ボタン ボリュームボタン |
重量 | 29g | 26g |
水分検出器 | 搭載 | 搭載 |
周波数帯域 | 20Hz~20kHz | 20Hz~20kHz |
EQ機能 | スタンダードモード ボーカルモード | スタンダードモード ボーカルモード |
感度 | 96±3dB | 105±3dB |
マイクタイプ | デュアルノイズキャンセリングマイク | デュアルノイズキャンセリングマイク |
マイク感度 | -40dB±2dB | -38dB±3dB |
OpenMoveの同梱物
OpenMoveの同梱物は以下。
- OpenMove本体
- USB-Cケーブル
- 収納袋
- 取扱説明書
- 製品保証書
【まとめ】室内利用ならOpenMoveでOK
個人的な結論としては室内利用ならOpenMoveでOK。
運動用となると装着性や防水性の面でOpenRunに軍配が上がる。
家でのながら聴きやオンライン会議で使用する分にはOpenMoveで十分だと思う。
骨伝導イヤホンをもっと比較したい場合は、おすすめの骨伝導イヤホンを参考にしてほしい。
さらに骨伝導イヤホン以外にもおすすめのオープンイヤーイヤホンも解説しているから要チェック。
では、バイぜ。