最近耳を塞がずに音楽が聴ける骨伝導イヤホンが注目されています。
骨伝導イヤホンを探していると真っ先に見つかるのがshokzの骨伝導イヤホン。
Shokzは骨伝導技術に関して世界ナンバーワンといえるアメリカの企業です。

Shokzの骨伝導イヤホンにはエントリーモデルのOpenMoveとスタンダードモデルのOpenRunがありますが、どのような違いがあるのか分からない人も多いはず。
そこで本記事ではOpenMoveとOpenRunの違いと同じ点を徹底解説します。
単なるスペックの比較だけでなく、実際に両方使ってみて分かったことをもとに解説するのでどちらを購入しようか迷っている人はぜひ最後まで読んでください。
結論としては、室内利用ならOpenMoveで十分、ランニングなど運動にも使うならOpenRunの方がおすすめです。
OpenMoveとOpenRunについて
まず簡単にOpenMoveとOpenRunの概要を説明します。
OpenMoveはshokzのエントリーモデル

OpenMoveは2020年9月18日に発売されたshokzのエントリーモデル骨伝導イヤホン。
価格は11,800円でshokzの骨伝導イヤホンでは最安です。
最安ながら性能は高くコスパの良いモデルになっています。
OpenRunはshokzのスタンダードモデル

OpenRunは2022年3月1日に発売されたshokzのスタンダードモデル骨伝導イヤホン。
過去モデルのAeropexに急速充電機能を搭載したものがOpenRunにあたります。
名前の通りランニングなどの運動に適したデザインと急速充電に対応しているのが特徴です。
OpenMoveとOpenRunの違い・同じ点
OpenMoveとOpenRunのスペック上の違いを表にまとめました。
製品 | OpenMove エントリーモデル ![]() | OpenRun スタンダードモデル ![]() |
---|---|---|
発売日 | 2020年9月18日 | 2022年3月1日 |
定価 | 11,880円 | 17,880円 |
骨伝導技術 | 第7世代 | 第8世代 |
ミニサイズ | なし | あり |
カラー | グレー ブルー ホワイト ピンク | ブラック グレー ブルー レッド |
バッテリー 駆動時間 | 6時間 | 8時間 |
バッテリー 待機時間 | 最大10日 | 最大10日 |
電池容量 | 135mAh | 160mAh |
急速充電対応 | 未対応 | 10分間の充電で1.5時間使用可能 |
充電時間 | 2時間 | 1.5時間 |
充電ポート | USBタイプC | 磁気誘導 |
最大充電電圧 | 5.25V | 5.0V±5% |
Bluetooth バージョン | 5.1 | 5.1 |
Bluetooth アダプター | 非対応 | 非対応 |
無線通信距離 | 10m | 10m |
対応プロファイル | A2DP,AVRCP,HSP,HFP | A2DP,AVRCP,HSP,HFP |
マルチペアリング | 可能 | 可能 |
互換コーデック | SBC | SBC |
防水・防塵 | IP55 | IP67 |
素材 | フルチタン | フルチタン |
コマンドコントロール | 多機能ボタン ボリュームボタン | 多機能ボタン ボリュームボタン |
重量 | 29g | 26g |
水分検出器 | 搭載 | 搭載 |
周波数帯域 | 20Hz~20kHz | 20Hz~20kHz |
EQ機能 | スタンダードモード ボーカルモード | スタンダードモード ボーカルモード |
感度 | 96±3dB | 105±3dB |
マイクタイプ | デュアルノイズキャンセリングマイク | デュアルノイズキャンセリングマイク |
マイク感度 | -40dB±2dB | -38dB±3dB |
とりあえずスペックを並べてみましたがこれだけでは違いが分かりにくいと思うので、
次からはスペックをもとに実際に使ってみて分かったことを解説していきます。
【形を比較】OpenRunの方が運動に適した形状

青:OpenRun
耳掛け部の形状を比較するとOpenMove(写真左)はへの字型、OpenRun(写真右)は逆Uの字型になっているのが分かります。
これによりOpenRunの方が耳に引っ掛かりやすくなりズレにくいです。

実際に装着してみるとOpenRunは耳にしっかりとフィットしているような感覚ですが、OpenMoveは耳の上に乗っているよう感覚でした。
ランニングなど運動で使うならOpenRunの方が適していると思います。
【重さを比較】ほとんど同じ

OpenMoveの重さは29g。
OpenRunの重さが26gなので3g重いですが正直違いは分かりません。
【手触りを比較】Openmoveはプラスチック、OpenRunは全体シリコン
OpenMoveの振動子とコア部分はプラスチックなので固くつるつるした手触り。
ネックバンド部分だけシリコンで覆われているつくりです。

OpenRunは全体がシリコンで覆われており、汗によるべたつきや肌への不快感も少ないです。

【カラーバリエーションを比較】どちらも4種類
カラーバリエーションはともに4種類。
OpenMoveはグレー、ブルー、ピンク、ホワイトの4色展開で、OpenRunはブラック、グレー、ブルー、レッドの4種類です。
OpenMoveのベースカラーは黒と白の2色です。
黒ベースはネックバンドがグレーとブルーの2色、白ベースはネックバンドがピンクとホワイトの2色になっており計4色用意されています。
一方OpenRunに関してはイヤホン全体の色が異なります。
【ミニサイズの有無】OpenMoveはミニサイズなし
OpenRunには頭の小さい人向けのOpenRun miniが用意されています。
ネックバンドが短く頭の小さい人でも安定した装着ができます。

一方でOpenMoveにはミニサイズがありません。
ミニサイズがないので頭の小さい人が激しい運動をする場合にはズレる可能性があります。
【音質を比較】高音から中音域は同じくらい

さすがはshokzの骨伝導イヤホン。
OpenMoveはエントリーモデルですが骨伝導イヤホンの中では音質が良いです。
へたに5,000円以下の骨伝導イヤホンを買うくらいなら、もう少し投資してOpenMoveを買った方が満足度は高いように思います。
OpenRunと比べると低音が少し落ちますが、高音から中音域に関しては大差ないです。
【音漏れを比較】どちらも音漏れはするが許容範囲

オープンイヤー型のイヤホンである以上音漏れは付き物。
骨伝導イヤホンはまったく音漏れしないと思っている人も多いですが実際は多少音漏れします。
骨を振動させると同時に空気も振動させてしまうからです。
なのでOpenMoveも音漏れはするのですが許容範囲かなという印象でした。
電車や図書館で使用しても、大音量でなければ近くの人に聞こえることはないと思います。
音漏れの程度はOpenRunと同じくらいです。
【充電方法を比較】OpenMoveはUSBタイプC、OpenRunは専用ケーブル

OpenMoveの充電方法は嬉しいUSBタイプCです。
タイプCであることにより無駄なケーブルが増えません。
一方OpenRunは防水性を高めるために専用ケーブルによる充電になっている点がデメリットです。

外で雨や汗に濡れることがないならば、OpenMoveの方が使い勝手が良いと思います。
【防塵・防水性を比較】OpenRunの方がほこりと水に強い
防塵・防水規格はOpenMoveがIP55、OpenRunがIP67です。
IP55 (OpenMove) | IP67 (OpenRun) | |
---|---|---|
防塵 | 粉塵からの保護 | 完全な防塵 |
防水 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない | 水面下・15cm~1m、30分間水中に没しても水が浸入しない |
上述しましたがOpenMoveはUSBタイプC充電なので、内部にほこりや水が浸入する隙間があるということ。

一方でOpenRunに関してはそういった隙間は一切なく、ほこりや水が浸入しようがないためIP67という最高峰の防塵・防水性能を誇ります。
【価格を比較】OpenMoveの方が6,000円安い
OpenRunの価格は17,800円です。
これはオーディオテクニカやaviotといった日本メーカーの骨伝導イヤホンと同価格帯になります。
実はこれより安い骨伝導イヤホンは中国製の5,000円以下のものばかりになってきます。
OpenMoveは11,800円で、日本製と中国製の価格のちょうど中間地点に位置している貴重な骨伝導イヤホンという立ち位置。
OpenRunや日本製の骨伝導イヤホンは高すぎるけど、中国製の安物も嫌だという人にちょうど良い骨伝導イヤホンです。
【結論】室内利用ならOpenMoveでOK

私個人的な結論としては室内利用ならOpenMoveeでOKです。
運動用となると装着性や防水性の面でOpenRunに軍配が上がります。
ただ家でのながら聴きやオンライン会議で使用する分にはOpenMoveで十分だと思います
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以下の記事でOpenMoveとOpenRun以外の骨伝導イヤホンも紹介しているので参考にしてください。