骨伝導イヤホンのパイオニアSHOKZから、ビジネスモデルの骨伝導イヤホンOpenCommの進化版がいよいよ登場。
それが2023年9月1日発売のOpenComm2。
日本では「秋ごろ発売」ということだったが、9月1日にゲリラ発売されたのでびっくりした。
ということで早速OpenComm2を入手したので、レビューしていきたいと思う。
筆者について

読んでいただきありがとうございます!ガジェラッシュ管理人のテイクと言います。
骨伝導イヤホンを愛用しており、10種類以上の骨伝導イヤホンを所持している。
骨伝導イヤホンに関する記事を20記事以上書いている自称「日本一骨伝導イヤホンに詳しいサイト」。


SHOKZ(ショックス)とは


SHOKZは骨伝導イヤホンブームを巻き起こした骨伝導イヤホンのパイオニアと言えるブランド。
設立当初はAfterSHOKZというブランド名だった。
AppleやSONYといった企業がノイズキャンセリングを追及する中、SHOKZは
人々の繋がりを増やし、自然な状況下で耳を開かせ、誰もが周囲の環境を安全に聞くことができること。
というビジョンのもと、耳を塞がない骨伝導イヤホンにこだわり続けている尖った会社。(最大限の誉め言葉)
SHOKZ OpenComm2とは
SHOKZのイヤホンを分類すると以下のようになる。


今回レビューするOpenComm2はブームマイクを搭載した仕事用・ビジネス用の骨伝導イヤホンOpenCommシリーズの最新版。
次の表にOpenComm2、OpenComm、OpenRunの特徴をまとめた。
モデル | OpenComm2![]() ![]() | OpenComm![]() ![]() | OpenRun![]() ![]() |
---|---|---|---|
発売日 | 2023年9月1日 | 2020年12月14日 | 2022年3月1日 |
定価 | 22,880円 | 22,880円 | 17,880円 |
カラー | ブラック | ブラック | ブラック グレー ブルー レッド |
重さ | 35g | 33g | 26g |
ミニサイズ | なし | なし | あり |
骨伝導技術 | 第7世代 | 第7世代 | 第8世代 (音がクリアー) |
バッテリー駆動時間 | 通話:16時間 | 通話:16時間 | 8時間 |
急速充電 | 対応 | 対応 | 対応 |
ブームマイク | あり | あり | なし |
マイクの位置 | 右 | 左 | ー |
Bluetooth アダプター | 対応 | 対応 | 非対応 |
ミュートボタン | あり | なし | なし |
防塵・防水性 | IP55 | IP55 | IP67 |
収納ケース | 付属 | 付属 | なし |
スペックだけ見ると、OpenComm2はOpenCommと価格据え置きで、
- ブームマイクの位置が左から右に変わった
- ミュートボタンが追加された
だけ。
スペックだけでは違いが分かりにくいので、次からは実際に本体を使いながらレビューしていく。
SHOKZ OpenComm2の開封・初期設定
SHOKZ OpenComm2の開封
OpenComm2が真横に写った外のケースを外すと、中央にSHOKZのロゴが入った真っ黒な箱が出てくる。




中身を全部取り出すとこんな感じ。


- OpenComm2本体
- 収納ケース
- 充電ケーブル
- 取扱説明書
- 安全マニュアル
- 製品保証書
SHOKZの骨伝導イヤホンは2年保証がついてくる。神。
2年以内の故障や不具合があれば、無料で修理か交換に対応してくれる。
その際に製品保証書が必須なので大切に保管すべし!


ANKERもそうだけど、最近のデバイスメーカーは保証が厚い。ええやんええやん。
SHOKZ OpenComm2の初期設定
音量+ボタンを長押しすると電源オン。
OpenComm2の電源を初めて入れると自動的にペアリングモードとなり、赤と青にLEDが交互に点灯する。


この状態で、接続するデバイスを操作してBluetoothに接続すればOK。


SHOKZ OpenComm2とOpenCommの違い
旧モデルOpenCommと比較しながらOpenComm2を見ていく。
【外観】OpenCommとOpenComm2は左右対称


OpenCommとOpenComm2は、基本パーツはすべて共通で、ブームマイクの位置だけ逆になっている。
マイクが左から右に変更されたことで、OpenComm2は、音量調整、ミュートのオン/オフ、マイクの位置調整がすべて右手だけで行えるようになった。
だけど、右手だけで操作できるのがメリットかと言われると、そうでもない気がする…
OpenCommは、左側に音量調整ボタン、右側にマイクがあったわけだけども、両手を使わないといけないことを不便に思ったことはない。
個人的には、マイクの位置は左右どっちでもええやん!というところ。
【ブームマイク】ミュートボタン搭載
OpenCommとOpenComm2は、基本パーツがすべて同じ。
遠目の写真では絶対分からないが、ブームマイクだけ変わっている。
ブームマイクをアップにした写真が以下。


OpenComm2の方がブームマイクが太く、ミュートボタンが上部についている。
マイクが大きくなったことで、本体の重さが2gだけアップしている。




2gの違いでは手に持ったり、頭に装着したりしても分からないから問題なし。
【充電ケーブル】先端の形状がスリムになって使いやすい
OpenComm2の充電は、SHOKZおなじみの磁気誘導の専用充電ケーブルを使う。
磁気誘導の充電ケーブルはOpenRun Pro、OpenRun、OpenComm、OpenComm2で共通。
同じケーブルが入っているんだろうなあと思っていたら、OpenComm2に入っているケーブルは先端の形状が変更されていた。


今までの充電ケーブルは横向きに端子がついていだんだけど、OpenComm2では端子がまっすぐついている。
このアップデートはかなりグッド。
というのも今までの充電ケーブルは、骨伝導イヤホンに対して垂直に充電する形になるので、骨伝導イヤホンをひっくり返さないと充電できなかったわけ。


一方、OpenComm2に付属の充電ケーブルは、骨伝導イヤホンに対して平行になるので、自然な形で充電できるようになった。


おそらくSHOKZの今後の骨伝導イヤホンには、このタイプの充電ケーブルが付属することになると思う。
【収納ケース】丸い形状に変更
OpenComm2には、専用の収納ケースが付属するので、持ち運びも楽々。




ちなみにOpenCommに付属するケースは四角形、OpenRun Proに付属するケースは丸形。


丸形になったことで、少しだけコンパクトになった。
SHOKZ OpenComm2とOpenCommの同じ点
音質


OpenCommとOpenComm2のイヤホンとしての音質は同じ。
OpenCommの発売が2020年で、2023年のOpenComm2発売までに、OpenRunやOpenRun Proといった高音質モデルが出ているので、音質のアップデートがあると思っていた。
だけど残念ながらOpenComm2の音質はOpenCommと変わらずという結果…
モデル | 発売年 | 骨伝導技術 |
---|---|---|
OpenComm | 2020年 | 第7世代 |
OpenRun | 2022年 | 第8世代 (音がクリアー) |
OpenRun Pro | 2022年 | 第9世代 (低音強化) |
OpenComm2 | 2023年 | 第7世代 |
とはいえOpenCommシリーズはビジネスモデルの骨伝導イヤホンなので、通話ができれば十分というSHOKZの判断だろう。
OpenRunやOpenRun Proのように音楽を聞くことがメインの目的ではないので、音質は優先されていないということだ。
とはいえ実際に会社の会議でOpenCommを使っていて、通話品質で困ったことはないので安心してください。
音量ボタンと充電ポートの配置
OpenCommとOpenComm2は、ブームマイク以外のパーツはすべて同じ。
そのため音量ボタンや充電ポートの配置も完全に一致している。


OpenComm2はこんな人におすすめ


OpenComm2がおすすめな人は以下。
- 会議が多い部署の人
- テレワーク・在宅勤務がメインの人
- 仕事用のイヤホンを探している人
骨伝導イヤホンをしている人は話しかけやすい
最近私の職場でも骨伝導イヤホンを使っている人を多く見かける。
普通のイヤホンをしているより、骨伝導イヤホンをしている人の方が耳を塞いでいない分、話しかけやすい雰囲気が出る。
部下目線で言うと、「話しかけやすい先輩・上司」に見える。
長時間の会議でも疲れにくい
また、仕事だと長時間イヤホンをつけていないといけない場面もあるかと思う。
長時間のweb会議だったり、web会議が連続して入ったり…
骨伝導イヤホンは耳を塞がず、自然に外音が入ってくるため、長時間の使用でも疲れにくいと言われている。
web会議が多い人にはおすすめ。
OpenComm2についてよくある質問


OpenComm2についてよくある質問をまとめた。
OpenCommとOpenComm2はどちらがおすすめですか?


基本的にはOpenComm2がおすすめ。
理由は以下。
- 価格が22,880円でOpenCommと据え置き
- 大きな進化はないが、細かなアップデート(ミュートボタン、充電ケーブルの形、ケースのコンパクトさ)がある
価格が変わらず性能が上がっているので、OpenComm2一択。
ただし、セールなどでOpenCommが安く売られている場合は例外。
2万円を切ってくるなら、OpenCommでいいと個人的には思う。
OpenComm2は充電しながら使えますか?
OpenComm2含めSHOKZの骨伝導イヤホンは充電しながら使えない。
一度フル充電したら16時間通話できるし、急速充電にも対応しているので、こまめに充電すればそんなに問題ない。
充電しながら使える骨伝導イヤホンにはAVIOTから出ているWB-E1Mがある。


OpenComm2のマイクは取り外しできますか?
OpenComm2のマイクは折りたたむことはできますが、取り外しできない。


AVIOTのWB-E1Mはマイクの取り外しができる。優秀。


AVIOTはSHOKZのOpenCommをよく研究していて
- 充電しながら使用可能
- マイクの取り外し可能
でOpenCommの弱点を克服している。
マイク付の骨伝導イヤホンを探しているならWB-E1Mもおすすめだけど、マイクのノイズキャンセリング性能が劣るのがデメリット。
詳細は以下の記事を参考にしてほしい。
【まとめ】仕事用のイヤホンはOpenComm2で決まり!


OpenCommから大きな進化はないけど、AVIOTのWB-E1M以外に大したマイク付骨伝導もないので、現状マイク付の骨伝導イヤホンは「OpenComm2を選んでおけば間違いない」という状況。
最後まで読んでいただきありがとうございました。