あのHUAWEIからついにオープンイヤー型イヤホンが登場。
それがFreeClip。
2023年はSHOKZ、ANKER、SOUNDPEATSから立て続けにオープンイヤー型イヤホンが発売されたけど、いよいよ中華系テック企業の本丸がきた。
HUAWEIのワイヤレスイヤホンって日本ではあまり知られてないけど、このサイトでは定期的にHUAWEIのイヤホンをレビューしてるから、今回もレビューするしかない。
【結論】これは買い
結論から言うと、HUAWEIのFreeClipは買い。
理由はデメリットがほとんどない上、デザイン、音質、操作性、ワイヤレス充電など完成度が高すぎるオープンイヤーイヤホンだから。
イヤーカフ型のオープンイヤーイヤホンでFreeClipに匹敵するものは今のところ存在してないから、イヤーカフ型を探しているならFreeClip一択。
HUAWEI FreeClipの概要
製品 | FreeClip |
---|---|
ブランド | HUAWEI |
発売日 | 2024/2/20 |
価格 | 27,800円 |
重さ | イヤホン:約5.6g ケース:約45.5g |
サイズ | イヤホン:約26.7×22.0×25.3mm ケース:59.7×51.95×27.35mm |
バッテリー | イヤホン:55mAh ケース:510mAh |
充電方法 | USB-C ワイヤレス |
充電時間 | イヤホン:約40分 ケース(有線):約60分 ケース(ワイヤレス):約150分 |
駆動時間 | イヤホンのみ:約8時間 イヤホン+ケース:約36時間 |
操作 | ダブルタップ:音楽再生/停止、通話応答/終了 トリプルタップ:次の曲 |
センサー | VPUセンサー IMUセンサー ホールセンサー CAPセンサー |
Bluetooth | SBC,AAC,L2HC |
防塵防水 | イヤホン:IP54 ケース:防水非対応 |
カラーバリエーション
FreeClipのカラーバリエーションはブラック、パープル、ベージュの3種類。
ブラック | |
パープル | |
ベージュ |
C-bridge Design
FreeClipの一番の特徴なんだけど、イヤーカフ型になってる。
SHOKZもANKERも耳掛け型だったから、その点が大きく異なる。
高性能なニッケルチタン形状記憶合金製のC-bridge(Cブリッジ)は、色んな耳の形状にフィットするようにできていて、1万人以上の人間の耳のデータを基に、人間工学に基づき何百回もの最適化を行っているらしい。
アコースティックボール
本体は5.8gでかなり軽いんだけど、アコースティックボール内に10.8mmのデュアルダイナミックドライバーを搭載。
HUAWEIのワイヤレスイヤホンは全体的に低音強めで迫力ある音質になっていて、FreeClipも低音はしっかり出る。
音漏れ対策もしっかりされていて、アコースティックボール内に組み込まれた逆音波システムによって音漏れが軽減される。
ジェスチャーコントロール
これけっこうおもしろいなと思ったんだけど、アコースティックボール、コンフォートビーンズ、C-bridge (C-ブリッジ)をタップして操作することができる。
つまりイヤホンのどこを触ってもコントロールが反応するということ。
FreeClipの発売日
FreeClipの日本での発売日は2024年2月20日。
FreeClipの価格
FreeClipの日本での価格はは27,800円。
他のブランドのオープンイヤー型イヤホンはもう少し安いから、思ったより高いという印象。
ブランド/製品 | 価格 |
---|---|
SOUNDPEATS GoFree2 | 7,880円 |
ANKER AeroFit | 16,990円 |
ANKER AeroFit Pro | 22,990円 |
SHOKZ OpenFit | 24,880円 |
HUAWEI FreeClip | 27,800円 |
HUAWEI FreeClipのレビュー
ここからは実際に使ってみたレビューをしていく。
デザインが最強
HUAWEIのワイヤレスイヤホンは全般的にデザインがいい。
FreeClipしかりFreeBuds 5しかり、近未来感あふれるデザインとカラーで、他のワイヤレスイヤホンにはない特別感を演出してくれる。
イヤーカフ型のオープンイヤーイヤホンの話をすると、今までのイヤーカフ型はブリッジ部分が太かったんだ。
ブリッジ部分が太いから、装着していると悪目立ちするというか、なじまない感じがしていた。
その点FreeClipはブリッジが細い。
細いうえ光沢感あるシルバーだから、本当にイヤーカフをしているようにも見える。
ファッションの一部になっていて、これを付けて街中を歩きたいと思わせてくれるイヤホンに仕上がっている。
コンパクトは正義
FreeClipは他のオープンイヤーイヤホンと比べて明らかに小型化されてる。
それもそのはずで、よくあるオープンイヤーイヤホンは耳掛け型。
耳掛け型は耳に引っ掛けるフックがあるから、構造上イヤホンのサイズが大きくならざるを得ない。
その分、充電ケースが一般的なワイヤレスイヤホンと比べて大きくなってしまうから、持ち運ぶときに邪魔になるというデメリットを抱えていたんだ。
ところがFreeClipはイヤーカフ型で、耳の裏にフックを回す必要がないから小さくて軽い。
充電ケースのサイズも一般的なワイヤレスイヤホンとほとんど同じ。
コンパクトは正義だと思ってるから、FreeClipは個人的にかなり刺さった。
低音が効いてる
HUAWEIのワイヤレスイヤホンは全体的に低音強めで迫力ある音質。
オープンイヤーとなったFreeClipでもそれは引き継がれていた安心した。
HUAWEIのアプリ「HUAWEI AI Life」にも対応していて、イコライザーの調整も可能。
音漏れも小さい
FreeClipは音漏れも小さめ。
もちろんオープンイヤーイヤホンである以上、大音量にすれば音漏れはするんだけど、普通の音量で使う分には音漏れはかなり小さい部類に入る。
ポイントは音の指向性と逆音波。
音の指向性
音の指向性は簡単に言うと、音が出る方向がどれだけ絞られているかということ。
FreeClipは音の指向性が強くて、耳の穴に向かった方向だけ音が聞こえるようになってる。
その証拠に、正しい位置で装着すると音がよく聞こえるけど、ちょっと角度を変えると音が突然小さくなる。
逆音波
逆音波を感じる能力を持ち合わせていないからレビューしようがないんだけど、簡単に仕組みを説明する。
音が波であることは昔習ったと思う。
波が2つあると互いに干渉して、波が大きくなったり小さくなったりするんだけど、完全に逆の波が干渉すると波が消える。
音も同じである音波と一緒にその逆音波を飛ばせば音が消える。
FreeClipは「音の干渉」を利用して、耳の外側に飛んでく音波を逆音波で打ち消して音漏れを抑えているというわけ。
充電ケースがワイヤレス充電対応
FreeClipの充電ケースはワイヤレス充電に対応してる。
SHOKZのOpenFitもAnkerのAeroFit Proもワイヤレス充電に対応してないのがデメリットだったんだけど、FreeClipはちゃんと対応していて嬉しい。
まあ3万円弱もするから対応してもらわないと困るんだけどね(笑)
広範囲のタッチセンサーに感動
これもびっくりしたんだけど、FreeClipはタッチセンサーが広範囲なんだ。
アコースティックボール、コンフォートビーンズ、C-bridge (C-ブリッジ)のどこを触っても反応する。
基本的にワイヤレスイヤホンのタッチセンサーなんて1か所しかついてないけど、FreeClipは3か所もつけてしまったわけ。
これはかなりすごい。HUAWEIはガチ。
タッチで音量調整できれば…
FreeClipはほとんど完ぺきなんだけど、唯一と言ってもいい弱点が「タッチで音量調整できない」ことなんだ。
オープンイヤーイヤホンって場面に応じて音量を変えることも多いから、イヤホン本体だけで音量調整できないのはちょっと微妙。
音量を変えるためにいちいちスマホを操作しないといけないのがデメリット。
アップデートでタッチで音量調整に対応することを願ってる。
レビューまとめ
とはいえ致命的なデメリットでもなくて、微妙な点はこれくらい。
総合的に見て、FreeClipは超おすすめ。
No.1オープンイヤーイヤホンに名乗りを上げたと思ってる。
いやー、買って良かった。
SHOKZ OpenFitと比較
左右独立のオープンイヤーイヤホンといえば耳掛け型。
耳掛け型といえばSHOKZのOpenFit。
ということで、耳掛け型のOpenFitとイヤーカフ型のFreeClipどっちがいいのか比較していく。
製品 | OpenFit | FreeClip |
---|---|---|
ブランド | SHOKZ | HUAWEI |
価格 | 24,880円 | 27,800円 |
重さ | イヤホン:8.3g ケース:57g | イヤホン:5.6g ケース:45.5g |
バッテリー | イヤホン:58mAh ケース:600mAh | イヤホン:55mAh ケース:510mAh |
充電方法 | USB-C | USB-C ワイヤレス |
充電時間 | イヤホン:60分 ケース:120分 | イヤホン:40分 ケース(有線):60分 ケース(ワイヤレス):150分 |
駆動時間 | イヤホンのみ:7時間 イヤホン+ケース:28時間 | イヤホンのみ:8時間 イヤホン+ケース:36時間 |
防塵防水 | IP54 | IP54 |
付け心地
OpenFitは耳掛け型のオープンイヤーイヤホンの中では付け心地No.1で文句なし。
付けているのを忘れるくらい快適。
FreeClipは耳に挟む分、付けていて存在感は感じるけど、圧倒的軽さのおかげでまったく疲れない。
音質
音質はOpenFitの方がわずかに優れている気がした。
高音から低音までちゃんと出るという点ではどちらも同じくらいなんだけど、OpenFitの方が音に包まれている感覚が強い。
操作性
操作性は同じくらい。
FreeClipはどこを触っても反応するのがメリットで、OpenFitはタッチで音量調整できるのがメリット。
デザインの好み
耳掛け型のOpenFitとイヤーカフ型のFreeClip、結局どっちがいいのかという話だけど、デザインの好みだと思う。
FreeClipはイヤーカフ型のオープンイヤーイヤホンで、カラバリが派手なうえ、ファッション性もあるから耳周りが目立つ感じになる。
それに対して耳掛け型のOpenFitはシックな色合いで、耳に掛ける分イヤーカフ型より目立ちにくい。
甲乙つけがたいんだけど、あえて言うなら日常使い中心で使うならFreeClip、仕事とかでも使いたいならOpenFitって感じかな。
音質とか操作性とかはほぼ互角だから、やっぱりデザインの好みで選ぶのがいいと思う。
他のオープンイヤーイヤホン
FreeClipとOpenFit以外にもオープンイヤーイヤホンはたくさんあるから、他のものと比較したい人は以下の記事を参考にしてほしい。
比較表をもとにおすすめのオープンイヤーイヤホンを徹底解説している。
【まとめ】イヤーカフ型オープンイヤーイヤホンの決定版
イヤーカフ型のオープンイヤーイヤホンを探しているならHUAWEIのFreeClip一択ですよ。
オープンイヤーは耳掛け型が王道になりかけていたけど、FreeClipのおかげでイヤーカフ型の再燃あるぞ。
FreeClipがあまりにも良かったから、私も1軍イヤホンとして使っていこうと思ってる。
気になる人はぜひ試してみてほしい。
では、バイぜ。