ガジェラッシュでは多くのガジェットをレビューしてきたけど、実はスマートウォッチをレビューしたことはなかった。
そんな私なんだけど、この度FOSMETというブランドのFOSMET R1というスマートウォッチをゲットした。
価格は1万円くらいで比較的お手軽、そして何よりデザインがかっこいい。
今回はFOSMET R1をスマートウォッチ初心者の目線でレビューしていこう。
スマートウォッチの基礎知識
スマートウォッチ初心者だからまずはスマートウォッチについて興味本位に調べてみた。

スマートウォッチブランド
よく見かけるのはApple Watchだけど他にどんなブランドがあるんだろう。
調べてみるとApple以外にも以下のブランドがそこそこシェアをとっているっぽい。
- Huawei: HUAWEI WATCHシリーズ
- Xiaomi: Smart Bandシリーズ
- Samsung: Galaxy Watchシリーズ
ただ日本ではiPhoneのシェアが高いこともあって、Apple Watchがダントツとなっているみたい。
スマートウォッチでできること
スマートウォッチでできることを色々と調べてたわけだけど、結局のところスマートウォッチの機能は以下の2点に集約されることが分かった。
- 健康管理
- 一部のスマホ機能の代替
健康管理は心拍数とか血中酸素濃度を測定したり、睡眠を記録したりする機能。
体に身につけているという腕時計型デバイスの特徴を存分に活かした機能で、まさにスマートウォッチならではと言える。
健康管理以外の機能(通知の確認・電子マネーの支払い・音楽再生とか)は基本的には一部のスマホ機能の代替だ。
だからこそ、「自分が普段スマホでしていることをどれだけスマートウォッチで楽できるか」に注目していきたい。
FOSMET R1の概要
ということでFOSMET R1をレビューしていこう。

第一印象
私がよくレビューしているイヤホンとかモバイルバッテリーとスマートウォッチが大きく違うのは、ガジェットとしての機能だけでなく少なからずファッション性も求められることだと思う。スマートウォッチはガジェットである前に「腕時計」だから。

ファッション性が求められる性質上、本体デザインの良し悪しはその人の好き嫌いが反映されてしまうわけだけど、私個人の意見ではFOSMET R1はかっこいいデザインだと思う。
私が持っているブラックカラーは存在感がありつつも派手さはなく堅実な印象を与える。
同梱物
FOSMET R1の同梱物は以下の通り

- スチールバンド付き本体
- バンド調整ツール
- シリコンバンド
- 充電ケーブル
- スプリングバー
- 取扱説明書
FOSMET R1本体は初期状態ではスチールバンドが付いている。初期状態のままだとほとんどの人には大きすぎるからバンド調整ツールとスプリングバーで長さを調節する必要がある。

また、スチールバンドだけでなくシリコンバンドも付いているからスポーツする時や睡眠時には付け替えることができるのが嬉しい。

外観
円盤のサイズは直径約4.5cm、ディスプレイのサイズは直径約3.6cmとなっている。

右の側面にボタンが3個付いていて、これらのボタンとディスプレイのタッチで操作する。

裏面には健康状態をモニターするための光学センサーと充電端子が搭載されている。

スチールバンドにはFOSMETのロゴが付いている。(ロゴかっこいいな^^)

ちなみにシリコンバンドに付け替えるとこんな感じ。


重さ
FOSMET R1の重さは以下の通り。
バンド | 重さ |
---|---|
スチールバンド | 約110g |
シリコンバンド | 約65g |


防塵防水性
FOSMET R1の防塵防水性はIP68。
IP68の最初の数字「6」は防塵性を表していて、IP6Xは「粉塵からの保護」を意味する最高等級。
また、IPX68の次の数字「8」は防水性を表していて、IPX8は「継続的に水没しても内部に水が侵入しない」ことを意味する最高等級。
つまりIP68はほこりに対しても水に対してからも完全に守られている状態と言える。
砂ぼこりが起こる場所で汗をかいて運動するくらいは余裕だし、水泳中につけていても問題ない。(FOSMET R1のデフォルトの運動記録に水泳がある。)
スマホアプリとの連携
FOSMET R1を使うために専用アプリ「FOSMET Fit」をインストールする必要がある。(iPhoneの場合はApp Storeから、Androidの場合はPlay Storeからインストール)
アプリを開いたらアカウントを作成して性別、年齢、身長、体重といったユーザー情報を登録することで正しい健康状態を測定することができる。
アプリの「デバイス-デバイスの追加」からFOSMET R1を登録すれば接続完了。
FOSMET Fitアプリ内では
- 健康データの管理
- 運動記録の管理
- デバイスの設定
- アカウント管理
などができる。
アプリのUIは以下のような感じ。キレイで見やすいから文句なし。




基本操作
FOSMET R1の基本操作は3つのボタンとディスプレイのタッチ操作で完結する。
操作 | 機能 |
---|---|
上ボタン![]() | 短押し: 画面オン/オフ 長押し: 電源オン/オフ |
中ボタン![]() | 短押し: 画面オン、メニュー 回転: スクロール |
下ボタン![]() | 短押し: 運動リスト 長押し: 音声アシスタント |
タッチ操作![]() | 下スライド: ステータスバー 上スライド: よく使用する機能 左スライド: メニュー 右スライド: 通知 |
充電方法
FOSMET R1の充電は専用の充電ケーブルで行う。
満充電にするまでの時間は約3時間で、一度充電すれば通常の使用で最大2週間程度、常時画面オンで3~4日程度充電が持つ。
内蔵アプリ
FOSMET R1に内蔵されているアプリは以下の通り。
通話、日頃の活動、運動、運動記録、心拍数、睡眠、血中酸素、ストレス、音楽、音声アシスタント、天気、呼吸訓練、世界時計、お知らせ、ストップウォッチ、アラーム、タイマー、計算機、リモートシャッター、懐中電灯、スマートフォンを探す、女性の健康、設定
アプリの名前だけ見ても何ができるかいまいちピンとこないから、それぞれのアプリでできることを簡単に解説する。
通話
電話をかける際はアプリで連携した連絡先を選択する、もしくはダイヤルパッドから電話番号を打ち込むことで発信できる。(バグなのか何なのか、私のiPhoneでは連絡先を連携できなかった…)

日頃の活動
消費カロリー、歩数、移動距離が記録されていて、FOSMET R1内では1週間分のデータをチェックできるから、直近の日ごとの活動記録を簡単に把握できる。それ以前の長期的なデータはアプリから確認することが可能。

運動
100種類以上の運動が登録されており、運動中の心拍数や消費カロリーを常時モニターできる。ランニングから球技、ダンスまで幅広い。

運動記録
上で実施した運動の履歴を確認できる。
心拍数
30秒くらいで心拍数を測定できる。また、自動心拍数測定をオンにしておけば自動的に心拍数をモニターしてくれる。

睡眠
睡眠時にFOSMET R1を装着しておけば自動的に睡眠データが記録され、睡眠データはFOSMET R1でもアプリでも確認できる。

血中酸素
40秒くらいで血中酸素濃度を測定できる。また、自動血中酸素測定をオンにしておけば自動的に血中酸素濃度を測定してくれる。

ストレス
60秒くらいでストレス値を測定できる。ちなみにChatGPTによると、ストレス値の目安は以下らしい。
ストレス値 | ストレスの目安 |
---|---|
0~25 | 低ストレス |
26~50 | 中程度 |
51~75 | やや高め |
76~100 | 高ストレス |

音楽
音楽の再生/停止、次の曲/前の曲、音量アップ/ダウンといった基本的な操作に対応している。iPhoneのApple Musicでは全く問題なく使えた。

音声アシスタント
スマホの音声アシスタントを起動することができる。

天気
位置情報に基づいて、今日の天気、気温、紫外線の強さ、湿度、AQI(大気質指数)を一目でチェックできる。また、下にスクロールすることで、8時間と1週間の天気予報を見ることも可能。

呼吸訓練
呼吸を整えるための機能。極めたら鬼殺隊になれそう。

世界時計
世界中のいろんな地域の現在時間を把握できる。

お知らせ
アプリからのお知らせが表示される。

ストップウォッチ
これ以上でも以下でもない、よくあるストップウォッチ機能。

アラーム
これ以上でも以下でもない、よくあるアラーム機能。

タイマー
これ以上でも以下でもない、よくあるタイマー機能。

計算機
よくある計算機機能。関数電卓的な複雑な計算はできない。

リモートシャッター
リモートでスマホのシャッターを押すことができる。ただし、デフォルトのカメラアプリではなくFOSMET FITアプリ内のカメラとのみ連携する。

懐中電灯
ディスプレイ全体が真っ白に光ることで懐中電灯っぽく使える。明るさはそれほどない。

スマートフォンを探す
リモートでスマホから音楽を鳴らすことができる。反対にFOSMET FITアプリを使ってスマホからFOSMET R1を鳴らすこともできる。

女性の健康
男性は使えないからよく分からん。
設定
ウォッチフェイスの変更、ディスプレイの明るさ、音と振動の設定、パスワードなど基本的な設定を行える。
FOSMET R1を実際に使ってみたレビュー

ここからはFOSMET R1を実際に2週間使ってみて、良かった点と微妙だった点を挙げていく。
⚪︎:どんな場面でも使える万能なデザイン
FOSMET R1のスチールバンドはシルバーカラー・ブラックカラー問わず、仕事にもプライベートにも使えるデザインだ。


私が使っているのはブラックカラーだけど、ブラックメタリックのような感じになっていて、存在感がありつつも派手さはなく堅実な印象を与える。
もし運動するときに使いたかったり、よりカジュアルに見せたかったりする場合は、スチールバンドからシリコンバンドに付け替えればOK。
⚪︎:ディスプレイの種類が豊富で飽きがない
スマートウォッチの楽しみの一つがディスプレイのカスタマイズ。
FOSMET R1にもデフォルトのディスプレイが用意されているんだけど、これがまあたくさん用意されているわけよ。










かっこいい系から可愛い系まで50種類以上あるから、いろんなディスプレイを気分によって変えて楽しむことができる。
自分で撮った写真もディスプレイに設定できるし、自分好みのスマートウォッチにすることが可能。
⚪︎:気軽に健康状態をモニターできるようになった
1日に歩いた歩数とか移動距離はスマホでもモニターできるけど、血中酸素濃度や心拍数、睡眠の質はスマートウォッチじゃないと測定できない。

スマートウォッチを導入し測定できる項目が増えたことで、2週間使っただけだけど健康に対する意識が高まった気がする。
やはり健康状態を「面倒くさいことをせずに気軽に測定できる」という点が大きいと思う。
測定精度の良し悪しはよく分からないけど、健康への意識を高めるという点では十分効果を発揮している。
⚪︎:バッテリーの持ちがいい
FOSMET R1に限らずスマートウォッチというものがそうなのかもしれないけれど、バッテリーの持ちがいいと感じた。
スマホは毎日充電しないといけないけど、FOSMET R1は使い始めて10日間でまだ一度も充電していないのに、まだ50%も充電が残っている。

充電回数なんて増えれば増えるほど面倒くさいだけだから、バッテリーの持ちがいいのはありがたい。
△:充電が専用ケーブルでめんどくさい
FOSMET R1の充電は専用のポゴピンケーブルで行う。


個人的には余計なケーブルを増やしたくないから、「なんでUSB-C充電じゃないんだよ!」と思ったわけだけど、調べてみるとスマートウォッチは大体メーカーごとに専用充電ケーブルになってるっぽい。
スマートウォッチもスマホみたいに充電端子を統一するような動きがかかって欲しいところだけど、スマートウォッチのサイズ的にUSB-C端子を搭載するのは厳しいか…
△:電子マネー対応を期待してしまっていた
スマートウォッチのよくある機能の1つに電子マネーがある。
Suicaを入れて改札を通ったり、QuickPayで支払ったりしている人をよく見かけていたから、FOSMET R1でもそういったことができると思っていたんだけど、残念ながらFOSMET R1には電子マネー機能は搭載されていない。
1万円程度の価格帯のスマートウォッチだと電子マネー機能は搭載されていないことも多いから仕方ないことではあるんだけど、もし電子マネー機能がついていたら完璧だった。
⚪︎:価格に対する満足感が高い
FOSMET R1は12,980円という値段ながらあまりにも多くのことができるから価格に対する満足感が高い。

これは私が今までスマートウォッチを使ったことがなくて他のスマートウォッチと比較できないからそう思っているだけの可能性もあるけど、そうだとしても前半で述べたように「自分が普段スマホでしていることをどれだけスマートウォッチで楽できるか」という期待はちゃんと超えてきたから満足。
通話は普段からあまりしないから特に関係なかったけど、健康状態の確認、天気予報、タイマーやアラームなど何気なくスマホで見たり使ったりしていることが腕時計で完結するのはいい感じ。特にFOSMET R1の天気予報のUIが見やすくて感動した。
また直感的に操作できるから「スマートウォッチ初心者の私でも数日ですっかり使いこなせるようになった」という点も満足感につながっていると思う。
まとめ|スマートウォッチデビュー

この記事ではスマートウォッチFOSMET R1をレビューした。
スマートウォッチをこれまで使ったことがなかった私でも使いやすく、健康状態のモニターからスマホ機能の代替まで多くのことができるから満足感が高い。
また、仕事からプライベートまでどんな場面でも使えるクールなデザインだから、これで12,980円だから非常にコスパがいいと思う。
FOSMET R1は私のようにスマートウォッチデビューしたい人におすすめだ。
では、バイぜ。